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真白萌Web小镇

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楼主: ZBM20708
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[有感而发] 关于《为美好的世界献上祝福》

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发表于 2021-5-3 19:30:43 | 显示全部楼层
穏やかな昼下がり____と言うありがちな表現をしておこう。
・・・と、とにかく14時を大分過ぎた午後。


ようやく歩けるくらい(精神的に)立ち直った俺と、仲間3人+ゆんゆん+あるえは、森に向かうぶっころりーについて行くことにした。
というわけで俺達は北上する。

妙にうきうきしているぶっころりーや、トークに華を咲かせている紅魔ガール3人とダクネスを見ながら、俺はうんざりしていた。


「ねえねえNTRニート、今どんな気持ち?ねえロリマさん、どんな気持ち?オツマさん乙乙プギャ~www」
「・・・」

そう、さっきから俺の周りを旋回しているアクアが非常にうるさい。お前絶対2chねらーだったろと言いたくなるくらい、女神と思えない喋り方だった。

「口が回らないカズマさんとは中々レアな光景ね!魔道カメラ借りてきて、さっきのOTLマさんの顔写真撮ったら売れるかしら?きっと1エリスにもならないわねプークスクス!!」
「・・・・・・」

お前クルクル回りすぎだろ。アホキャラの典型だぞ。お前をアホガールのヒロインにしたクロスSSでも書いてやろうか。

「カズマさんカズマさん、聞いてる?こういう辛い時こそ、この私を敬うべきじゃないかし」
「だあああああああああああるっせえなネットスラング女神!!
お前だってゼル帝バニルに寝取られただろうが!!!」
「ぬあんですってこのヒキニート!言っとくけど、ゼル帝は私の子どもであって、あのクソ悪魔は里親未満なんだからね!」

当たり前のように取っ組み合いが始まる。
これに慣れてしまった俺も、知能がアクアと同等なのだろうか?アホが移るというのは本当なのかもしれない。


互いに殴られた所をセルフヒールしていくので、喧嘩は膠着状態になる。
ただ、スキルレベル1の俺とレベルカンストの女神では、回復魔法対決してても結果は火を見るより明らかなので、次なる一手を考えていると、

「おい2人ともその辺にしておけ。これから行く森には強力なモンスターが多くいるのだから、体力や魔力を無駄に消耗しない方がいいぞ」
紅魔ガールズと話していたはずのダクネスが、俺達を仲裁する。
最近コイツ空気だから、作者にいらない子認定されて早々に干されたのかと思ってたら、珍しく仕事してた。

「おう」
「・・・はーい」
いかにもまとめ役な感じのダクネスに諌められて、俺はあっさりと、アクアは不承不承ケンカを中断する。

全く、いつもこんな風に正常運転してくれれば、喜んでコイツにPTリーダー投げるのに____

「きょ、強力なモンスター・・・・・・ウズウズ」

前言撤回。ダクネスがまともに活躍する日はやって来ない。多分。


ところで、ダクネスがこっちに来たとなると彼女ら3人は・・・?と思い、ひとりで先頭を行くそけっと中毒者をチラ見しながらめぐみん達の方を見ると、


「・・・さっきのカズマ君とアクアさんのNTRの掛け合いは、何だか昔の事を思い出すね」
「あー、そんなことありましたね。
養殖のグループ分けで、どこぞのぼっちが小者2人組に引っ掛けられた時に、あるえにそう言われた記憶があります」
「えっ、あの時そんな事話してたの!?というか、ふにふらさんとどどんこさんはそんな小者じゃないわよ!
あと女の子同士で、ね、寝取られとか・・・」

「いや、それ言葉のあやだから」
学生時代の話らしいので良く分からなかったが、とりあえず誤解しているゆんゆんに話しかける。

「カ、カズマさん!?びっくりしましたよ!」
「えっ、別におどかすつもりは無かったんだけど」
「い、いえ。人に話しかけられることが滅多に無いので、こういうの慣れてないんです」
「あ、さいですか・・・」

寂しく微笑みながらATフィールドを展開するゆんゆんを見て、後悔した。


・・・ところで、これから強力なモンスターと遭遇するかもしれないのだろうか?
ちなみに、もう忘れられてるかもしれないが、本来観光目的で里をウロウロしていたので、俺達は丸腰だ。

てことは・・・

「おいお前ら帰るぞ。武装・・せずに物騒・・な森に行くとかないわー」

「何を怖気づいてるんですかカズマ!ヘタレですか!私達は魔王さえも下したパーティーなんですよ!武器がなくたってなんとかなります!」
「そうだぞカズマ!血に飢えたモンスター達に、あんなことやこんなことをされる絶好の機会だと言うのに!お前はそれでも男か!」

安定してめぐみんとダクネスは、別方向のベクトルで頭がおかしい。こいつら、ヒキニートの俺よりも考えなしじゃないのか?

「お前らほんとにブレねーな。まあ、俺はせめて装備を取り帰ってからまた来ようって言ってるんだ」
「そうねそれがいいわ帰りましょう。スペランカズマさんの言う通りね」
「おい、俺は好きでスペランカーごっこやってるわけじゃねえぞ」
俺が死ぬのは大体お前らのせいだからな。

「あの、スペランカーって何ですk」
「大丈夫だよカズマ君!俺達紅魔族がいる限り、危険なことにはならないさ!だってここには、俺もゆんゆんもあるえも・・・・・・めぐみんもいるからね!」
「ぶっころりー、何故私の名前を挙げる時だけ間があったのですか?」
「す、スペランカー・・・」

突然喋り出したぶっころりーに、めぐみんが鋭く訊ねた。
あと、ゆんゆんが何か呟いているが、まあ独り言だろう。この子もようやく中二に目覚めたんだろうか?さすが「蒼き稲妻を背負う者」。

「ぶっころりーさん。俺達がいなくても何とかなるんじゃないですか?」
「いや、君達にフォローしてもらわないと困るよ。だって俺は女性とまともに話せないからね。そけっとの間近で話そうとするだけで気絶するまである」
「とりあえずそのドヤ顔やめろ」

ニートの固有スキル:コミュ障が発動しているらしい。情けないなコイツ。


・・・まあ、どうせ装備取り帰っても、刀とダクネスの鎧は武器屋に預けてるから、弓矢とバインド用のロープくらいしかないのだが。

「しょうがねえな。じゃあ俺は『潜伏』しながら遠くから見守っとくから」
「さすがカズマさん、ニートさんのお手伝いする気ゼロね!」
「カ、カズマ君ひどいよ!」

そう言われても、素手で紅魔族の修行にご一緒させていただくわけにもいかないし。
・・・えっ?魔王倒した勇者のクセに何ビビッてんのだって?俺は無駄死にしたくないだけだ。


そうやって俺達が今後の事で揉めていると、突然めぐみんが

「そう、それです!」

と叫びだす。急に叫ぶとかイタい子そのものだが、どうしたんだろう?

「めぐみん、何か考えがあるのか?まさか、私がモンスターの攻撃を堪能ガードしている間にぶっころりーが敵を倒し、そこをそけっとさんに見てもらうという作戦か!?」
「いえ、ダクネスは鎧着てませんから、今日は出番ナシです」
「!?(涙目)」

ダクネスをスルー略してダクネスルーしながら、めぐみんは続ける。

「まず、アクアがぶっころりーに芸達者になる魔法をかけます。そうすれば、コミュ障1人でもフォロー無しで何とか会話できるでしょう。
そして私達は、ゆんゆんとあるえの魔法とカズマの潜伏コンボで、完全に姿を消しておきます。
で、カッコいい所を見せて、頃合いを図ってぶっころりーがそけっとに告白すればいいのです」
めぐみんの「コミュ障」という言葉に、何故かゆんゆんがビクッとする。いや、ゆんゆんもコミュ障入ってるけど、めぐみんが言ってるのはぶっころりーのことだよ。

「めぐみん、それはあんまりじゃないか!?確かにアクアさんの魔法で弁が立つようになれば、どうにかなるかもしれないけどさ!
それに、俺はいつも通りそけっとを眺めとけばそれで満足なんだけど」
「意中の人との関係をステップアップしたいなら、まず自分から行動しないとダメですよ。たまには周りの人に頼らず1人で頑張って下さい。
・・・ぶっころりー、これはチャンスなんですよ。チャンスを逃すとか紅魔族の恥です」
「まあ、それもそうか・・・」

ぶっころりーを説得するめぐみん。途中で俺の方をチラチラ見て来たのが気になる。
え、何?俺からアクションを起こす?アプローチ?拡大解釈して、めぐみんを襲っていいってこと?

「カズマさん。自分から行動するっていうのは、よばいとかの意味じゃないからね。分かってる?」
「何でそれを俺に注意するんだよ・・・」
珍しく勘がいいアクアに釘を刺された。


「まあ、何かあったら友達である私達がフォローしますし、今日くらいは頑張って下さい、ぶっころりーさん!」
「俺はいつもそれなりに頑張ってるけど・・・」

「出番ナシ、いらない子・・・。くっ、その扱いは喜ばしいものだが、これではモンスターの攻撃をこの身で受けられないではないか・・・っ!」

友達とフォローという言葉をやたら強調するゆんゆん、恐らくストーカーしか頑張って来ていないぶっころりー、おかしな事を独り言ちるダクネスを見ていると、段々周りの風景が変わってきた。

「君達。そうこう言っている間に、ようやく着いたようだよ」

あるえの言葉通り、俺達は森の前に来ていた。




めぐみん達紅魔族の説明を聞きながら、商業区から族長宅→里の学校→猫耳神社→
願いの泉→謎の巨大施設→地下格納庫→
レジーナ跡地→魔神の丘____と進んで、俺達がやって来たのは・・・
「霊峰ドラゴンズピーク」という山の麓だ。

なんでも山の中腹辺りは樹海になっているらしい。ぶっころりーによると、最近そけっとがこの場所を好んでよく修行しているとか。
相変わらず場所まで正確に割り出されている。ぶっころりーの異常なリサーチ力の賜物だ。
・・・ニートって暇なんだな、と、自分の事を棚に上げて考えてしまう。


「さて、そけっとはどこにいるかなーー?」
早速ぶっころりーが修行好きの占い師を探し始めると、

「グギャアアアアッー!?」

すぐさまモンスターの叫び声が聞こえてきた。

「あそこにいるな」
「そうみたいだね」

他の皆も頷く。
そけっとは森の奥で、既にモンスター狩りを行っているようだ。

「それではアクア、ぶっころりーに魔法を掛けてやって下さい」
「分かったわ。じゃあ頑張ってねニートさん!『ヴァーサタイル・エンターテイナー』!!」
ぶっころりーが光に包まれる。宴会芸スキルは今日も絶好調だ。

しっかし、芸達者になれる魔法か・・・。あれは良いものだ。俺もいつか覚えたいと思っているが、中々アクアが教えてくれない。
魔王城では、この魔法の力で敵の声マネをし、数々の衛兵モンスターを撹乱するという大立ち回りをした。
このように、自分の戦法に使える魔法だということもあるが、もちろん覚えたい理由はそれだけではない。

その崇高極まりない理由とは・・・

「『ぶっころりー素敵!抱いて!』」
「何そけっとの声マネして気持ち悪い事言ってるんですか!?さっさとやめないと、そけっとに言いつけますよ!」

めぐみんに怒られているぶっころりーも同じ発想に至ったらしい。


もう1つの理由とはこういうことだ。
そう、この魔法が掛かっていれば、本人と寸分違わない声で話すことができるのだ。つまり、女の子の声も正確に喋れるということだ。
これと、レア魔道具「れこーだー」というものを併用すれば、色々悪用できるのだ!
素晴らしい!素晴らしすぎる!!

「めぐみん、そけっとにチクるのだけはやめてくれ・・・!
いや、だからこれはどれだけ自分が芸達者になれたかを確認するためのものだよ。言わばマイクテストだから、決してやましい事をしたわけじゃないからね」
「どの口が言いますか」
・・・こいつら、2人で漫才でもできそうだな。

「! この魔法があれば、1人の時も1人でお話ができる・・・!!」
異様に目を輝かせている賢いゆんゆんも、俺と同じ発想__同じ発想?__に至ったらしい。
・・・・・・ゆんゆんの言葉が一々涙を誘います。もう誰か、この子がこれ以上ぼっちこじらせないようにしてくれないかな。1人会話って1人チェスとかよりも遥かにイタいぞ・・・。

「戦闘の音が弱まってきているぞ。そろそろ行ったほうがいいんじゃないのか?」
何だろう。ダクネスがいつもの1.2倍くらいまともな事を言っている。


「ううっ、やっぱり1人でそけっとに話しかけるとか無理そうな気がする・・・」
「まだ悩んでいるのですか!ほら、そこのカズマを見てください!」
「えっ、俺?イケメンな俺を見習えってことか?」
「違いますよ。・・・ま、まあとにかく!
ぶっころりー、カズマは昨日早速私に手紙を渡そうとしたんです。ヘタレなこの男さえそんなことができるのですから、少しは努力しましょう」
「えっ、カズマ君から手紙を?それってラブレt」
「その辺はノーコメントで」

咄嗟にそう言い放つ。
昨日の黒歴史をこれ以上他の人に知られたくないからだ。

「私としては、1度書いた手紙の内容をカズマの口から伝えてほしいのですが・・・。
って、カズマカズマ。どうして私から目を逸らすんですか?」
「い、いや別に何も」

俺はめぐみんを直視できなかった。
すんません。俺はGOKIBURIのような行為をする男です。

・・・ヤバい。そーいやそーだった。
燃やしたとめぐみんに嘘ついてアレした後に、手紙を彼女の部屋のゴミ箱に投げ捨てたんだった。
万が一あれが見つかったらとんでもないことになる。今夜めぐみんが自室に行く前になんとかしないと・・・!

寝る前の最優先事項が決まった。

「カーズーマー、何とか言ってくださいよー」
「悪い。ちょっと手紙の中身を思い出しちゃって・・・」
「ほう、是非何を書いたか教えてください」
「こ、断る!」
「ほ~う」

めぐみんが俺ににじり寄ってくる。
やけに他が静かなのが気になり、ふと振り返ってみると、俺とめぐみんの方を見ながら皆ニヤニヤしていた。
くそ、コイツら!他人事だと思って!!


1分後。


ようやく、俺が慌てている様子を見て取ったからなのか、めぐみんはこれ以上追及するのをやめてくれた。
た、助かった!!

「カズマが教えてくれないなら仕方ありませんね。今日はこの辺にしておいてあげます。
それではぶっころりー、頑張って下さいね!」
「お、おう!紅魔族はチャンスを逃さない____そう考えてきたら根拠の無い自信が沸いて来たあああ!!
・・・おっといけない!静まれ、俺の右腕ッ!!
それじゃ皆、行ってくりゅッ!?」

紅魔族の十八番こと中二節で自分を鼓舞していたらしいが、やっぱり緊張しているらしい。ぶっころりーは最後の最後で、興奮しているダクネスみたいに舌を噛んだ。
し、締まらねえ・・・。

まあ、語尾を訂正せずに、ぶっころりーは一目散に森に駆けて行った。後ろ姿だけみると妙に勇ましく、ニートらしさを感じなかった。


「ニートさん、行っちゃったわね。一時的とはいえ芸達者になったのに舌を噛むとか、大丈夫かしら?」
早速、魔法を掛けてあげた本人がぶっころりーを心配していた。

「まあ、後はぶっころりー次第ですよ。
さあ、私達も後を追いましょう。2人ともお願いします」

めぐみんの言葉にゆんゆんとあるえは頷き、

「「『ライト・オブ・リフラクション』」」

光を屈折させる魔法を発動させた。すぐさま俺達全員の周りに結界が生まれる。
これで結界の外側からは、俺達の姿は見えなくなった。

「めぐみん、ここで更にカズマのスキルを併用する必要があるのか?」
「まあ、念には念をです。というわけでカズマ、私達にも潜伏スキルをお願いしますね」

めぐみんはそう言いながら、さも当たり前かのように俺の手を取って来た。

「! お、おい、いきなり手を握るなよ。俺のような男は、異性にそんなことされただけで勘違いするんだからな!」
「なんでそこでちょっと偉そうなんですか。
まあ、『潜伏』の効果を他人に与えるには直接相手に触れないといけないのですから、これは仕方のないことですよ」

クスッと笑いながら、仕方なく手を握りましたアピールをするめぐみん。
今俺の脳内で、うれしいからもっとやれという気持ちと、周りの視線が恥ずかしいからやめてくれという気持ちがせめぎあっている。
・・・本当に仕方なくやってるのかどうか分からないから、どうせなら恥ずかしがりながらやってほしい。まあ、これも悪くないけど。

手を繋ぎ返す勇気が無い俺は、代わりに言葉を繋ぎながらめぐみんにスキルの効果を施す。
「はーしょうがねえな、ほら。
ほんとに、自然に男と手を繋げる女ってズルいよな」
「おや、それは私の事の言っているのですか?」
「・・・」
「無言は肯定と受け取りますよ♪」

これ以上めぐみんのペースに巻きこまれるのもなんなので、妙にニヤニヤしている彼女には、そっぽを向きながら無言で応じることにした。


「おい、めぐみんだけではなく、私達にも『潜伏』を頼む!」
「分かったよ」
今度はダクネスが負けじと俺の手を握ってきた。
とりあえず、握力が取り得の割に手は女の子らしいララティーナお嬢様にも同様の事をする。

その後も、少しムスッとしてるアクアや、真顔のあるえ、何故か恥ずかしそうなゆんゆんの手に触れ、全員に『潜伏』を付与した。


____ん?何かこれ、アレに似てるような・・・

「握手会のアイドルってこんな気分なのか・・・?」
「心配しなくても、カズマさんの見た目ならきっと、転生してもアイドルになれないから大丈夫よ」
「お前ひでえな。少しは夢見させろよ」

俺ってそんなに顔がひどいのか?せめて中の中くらいはあると思うんだが。
まあ、さっき
『神聖な私の手に触れたいのなら、まずアクシズ教に入信することね』
とか面倒臭い事を言い出さなかったから、よしとするか。


「よかったですねゆんゆん。これで、『男性と手を握ったことすらないぼっち』の称号を取り下げることができますよ」
「そんなロクでもない称号付けたのはめぐみんでしょおおおお!!」

「こいつらは常に喧嘩してないと気が済まないのか?」
「いや、いつものお前とアクアもこんなものだぞ」
「へ、そうなの?」

ダクネスの言葉に真剣に悩みそうになるが、今はそんな場合ではない。少々時間が経ったので、ぶっころりーとの距離が離れたはずだ。

姿隠し×潜伏コンボのおかげで強力なモンスターに目を付けられないなら、装備がなくても大丈夫だろう。
ぶっころりーの勇姿を安全圏から高みの見物するのも悪くない。

だって暇だし。

そう考えていると柄にもなくわくわくしてきたので、俺はめぐゆんを宥めるあるえを見ながら、

「それじゃあ、行ってみよう!」

この場にいないお頭クリスの言葉を借りて、他の皆と共に森へと踏み出した。




全員でずんずんと進んでいく。

「は~~。それにしても、この森ってほんっっとうにうっそうとしてますね」
「そうね。ここが里の周りの森の中で1番木が多いもんね」
この森は、あまりにも木々が生い茂っている上に、傾斜もそれなりにある。確かに登る気が滅入る。


「では、視界が悪いので、我が爆裂魔法でここらを更地にしましょう」
「おいちょっと待て!?」
出たよここで爆裂狂。こいつは何で、突拍子もなく爆裂したがるのだろうか?

「あのな、こんな森で爆裂魔法ぶっ放したらどうなるか分かってんだろうな。いいか、絶対撃つなよ?」
「おや、それはカズマが以前言っていた『バラエティーのフリ』というヤツですよね?じゃあ遠慮なく撃っていいってことですね」
「違えよ!そもそも、テレビも見たことのないヤツがいっぱしにフリを語るなよ!」
「何ですか!我が爆裂欲を邪魔するとはいい度胸じゃないか!
私は2日も爆裂してないんですよ!もう我慢の限界です!!」

オ○禁2日目の自分を見ているようで、頭が痛くなってきた。


とりあえず、めぐみんをこのままどうやって説得しようか考える。

「あの、てれびって何ですk」
「だからやめろって!ぶっころりーに活躍の場を譲るのが当初の目的だろうが!爆裂に目が眩んでも、そこは見失うなよ!」
「カズマさんの言うとおりね。爆裂散歩なら帰り道にしなさいな」
「ふむ、『鬱蒼とした樹海が爆焔に包まれた』・・・。いい響きだ」

おかしなことを言ってる中二病患者が若干名1人いるが、無視。

「何を言っても無駄です!私の勢いはもうどうにも止まりません!
さあいきますよ!『太古の真名の名に於い」

「ん?めぐみんはさっき、カズマにドレインタッチされただろう?」
「「「あっ」」」

そうでした。
ダクネスに指摘されて思い出した。そう言えば、武器屋でセクハラがてらめぐみんの魔力吸ったんだった。
おかげで爆裂できないとか、結果オーライだったな。


「というわけで、あきらめろよ」
「む~、仕方ないですね。尤も、万が一・・・強力なモンスターが現れた時は有無を言わせず魔力を返してもらいますけどね」
「おいフラグ立てんな」
流れるように俺がツッコむと、めぐみんはお馴染みの眼帯をポケットから取り出して、自分に嵌めた。

俺のPTは、万が一・・・にしか起こらないトラブルにしょっちゅう遭遇することで定評がある。
バニル曰く俺の人並み外れた幸運もアクアの不運に相殺されているので、危機が回避されることはないという何とも救いようのない話だ。

「フラグもなにも。私は爆裂魔法を撃ちたいがために、わざとこう言っているのですよ」
「お前ふざけんなよ!自発的にそういうことするなよ!」
「大丈夫よカズマさん!フラグなんて所詮作者が気分で回収するものなんだから、トラブルなんてぜーったい起こらないわ!」
「お前までフラグ立ててんじゃねえ!!」

俺の仲間はどうしてこう、最弱職の事を考えずに色々やらかすんだろう。そんなんだから、いつも俺がモンスターに殺されるんだと思うんだが。

「私としては、是非とも強力なモンスターに遭遇したいのだが」
「ややこしくなるから、お前は黙ってろ!」
「ひゃ、ひゃい!最近カズマの人当たりが強くて、嬉しいような悲しいような・・・!?」

収集がつかないので、ダクネスを黙らせた。
彼女の言うとおり、最近コイツへの当たりが強い気がするが、どうせドMなんだから大丈夫だろう。


「そんなことよりほら。ぶっころりーとそけっとが見えてきたよ」
あるえが、前方にいる2人の紅魔族を指し示した。




ぶっころりーはようやくそけっとに合流したらしい。
俺達は、盗聴スキルや読唇術スキルを使わなくても大体の声が聞こえる、10mくらいの距離を取ることにした。
そうやって少し離れた木の陰から、全員で2人の様子を窺っていると、


『……と言う訳で、俺に君の修行の手伝いをさせてくれないか?』
『そこまで言うならお願いするわ。
それにしても、あなたはどうしてここに?まさか、また私をつけ回して風魔法でスカートをめくろうとして…』
『ち、違うよ!あの時みたいになるのはもう懲り懲りだし、そんなことするはずがないじゃないか!
ま、まあ、最近何かと危ない世の中だし、俺達遊撃部隊もこの辺で活動してるんだよ。暇なときは修行も兼ねて、1人で哨戒任務もしてるのさ!』


出だしとしてはまあまあだろうか。
何かと危ないのはお前の行き過ぎたそけっと愛だよと言いたくなったが、中々のコミュ力を発揮している。魔法の補正を抜いても、俺的にはまずまずの出来だった。

「結構やるなぶっころりー」
「そうですかね。自分から暇アピールして意味あるんでしょうか?」
「あっ」
そうか。職に就いているそけっとが、そもそもニートに好感を持つかということか。


『は、はあ。ニートも大概に物好きなのね』
『いや、俺のこの活動が実を結んで、用心棒的な仕事がくるかもしれないし…』
『そんな事は起きないと思うわよ。
でも、私の仕事も占いだから基本的に忙しくないし、暇ついでに修行してる私達って、もしかして似た者同士なのかもしれないわね』
『そ、そけっと……!』


……羨ましい。

そけっとに微笑まれて顔を真っ赤にするぶっころりーを見ていると、そう思えてくる。

確かにそけっとは美人だ。
肩とへそを出した軽装にロングスカート、イヤリングに腰近くまである黒の長髪。紅魔族随一の美人を名乗る資格があると思う。

他の皆が食い入るように2人の方を眺めている中、そけっとに見とれていると、不意にシャツの裾をクイクイと引っ張られる。
「カズマカズマ。もしかして、そけっとまで攻略しようとしてませんか?」
「ソンナコトナイヨ」
「何故に片言なんですか?」

「まあ、何だっていいだろ。それより、何でお前がそれを気にするんだ?まさか妬いちゃったりしてんの?」
「…ええそうですよ。私は妬いているんです」
「えっ」

ここでまさかのストレート発言。
『べ、別にそういうわけではありませんが…』とかツンデレみたいなことを言ってくれれば素直におちょくれたが、そうやってあっさりと直球をかまされたら対応に困る。

「ま、まあ、今はあの2人のことが先です。これからどんな感じのイベントが待ち受けてやるのやら…」

俺が何か言おうとする前に、めぐみんは話を打ち切った。
彼女の言うとおり、今はそんな場合ではない。とりあえず、『敵感知』を発動させてぶっころりー達の方に耳を傾けると、


『……フンッ!フンッ!どうかしらぶっころりー、この剣捌きは?』
『すごいよ、そけっとすごいよ!今の技は<バーチカルスクエア>とでも名付けるべきじゃないかな?』
『悪くないわね。その技名、使わせてもらうわ!』


……なにこの茶番。中二トークに付き合ってらんねえ…。

そけっとが落ちてくる葉っぱに木刀で斬りかかるのを見て、ぶっころりーが小並感を発していた。
このロクでもない異世界で片手直剣四連撃ソードスキルが具現化・・・されるとか、茅場もびっくりだよ。


調子を狂わされる展開が続いていると、突如敵感知に反応が現れ始めた。その数____実に20。

『ふっ、さっきの木刀の動きに気がついたみたいね』
『そうか!さっきのは、素振りとモンスター寄せを兼ねていたのか!一石二鳥だよ、そけっと!』

ドヤ顔のそけっと。モンスターが本当に葉っぱが落ちたのを確認したのかどうかは、分からない。
まあ、アクアが敵寄せの魔法を使ったわけでもないし、ダクネスが囮スキル発動させたわけでもないし、めぐみんが爆裂魔法ぶっ放したわけではないので、そうなんだろう。
…俺のPTってこれだけみたら、ほんとにロクでもないな。


「さあようやく始まりますよ。カズマ、敵の数はどのくらいですか?」
「んー、ざっと20だな」
「ほう。アンデッドなら私がワンパンしてあげるわ!」
「汚らわしいモンスターが私を汚してくれる……!……ゾクゾク」
「今日はいつものソロ戦闘じゃないんだから…頑張らないと、私!」
「次回、当作品初のバトル回!…と言ったところかな?」

何名かの不穏なセリフを聞いてげんなりする中、俺はぶっころりーとそけっと略してぶっころけっとを視界に収めつつ、敵の方を向く。
スピードが速いモンスターなのか、すぐさま肉眼で見える距離まで迫ってきた。

後書き

えーー!?ここで切るの!!??
…って言われそうな所で終わりました。謝らない。
もちろん、当作品の閲覧まで切るのはお止めくださいw

最近忙死にそうです。
これからは数ヶ月に1話更新というペースになりそうなので、これからの予定をざっくりお伝えしておきます↓

1章
・VS賞金首
・第一次カズマ争奪戦
・めぐみんのターン
・こめっこのターン
・VS植物モンスターズ
・VS新・魔王軍幹部(オリキャラ)
・あの人は今…(ボス戦的な?)
・ロリコンプリースト&元ダークプリースト&変態司教登場
・濡れ場(KENZEN)

2章
・アイリスのターン
・妹2人は最強!のターン
・カズウィズ・ダンジョンアタック
・カズマVSアイリス
・お兄様決定戦(半オリキャラ登場)
・どらごんたらし(微クロス)
・仮面盗賊団再び
・めぐみん盗賊団再び
・カズマ&アイリス・ダンジョンアタック
・アイリス覚醒
・王都防衛戦
・第二次カズマ争奪戦
・ヒロインレース決着

3章
・VSカエル(withアクシズ教団)
・VSルーシーズゴースト(11巻再構成)
・水面下で動き出すレジーナ教
・VS新・魔王軍幹部(半オリキャラ)
・めぐみん覚醒
・VS新・魔王軍幹部(悪魔)
・人外2人は最強!のターン
・VS勇者
・VS邪神(9巻再構成)
・念願のアレ

4章
・新たな転生者?(召還ものの亜種→微クロス)
・VS大物賞金首
・VS新・魔王軍幹部(女神)
・VS新・魔王
・エピローグ

5章
・アフターもののアフター
・VS超・大物賞金首
・あくまたらし


こんな感じです。少しでも興味を持っていただいた話がありましたら、気長~~~~にお待ちしていただけると幸いです。

もちろん上記の内容をネタにSS書いてもらっても構いません。ただし、その時はその旨をコメント欄とかで一言伝えてください。



キャラ解説

あるえ

口数少ない方なので、気分で喋らせることができる、ご都合作者に優しいキャラ。
口調が初期Webみんに似ているので、プロトめぐみんなのでは?…と作者が勝手に考察している。
巨乳。よこやんの姉(オリ設定)。
あまりにもgdgd展開になるので、(既に十分亀展開ですが)あるえパートを削ったのは作者だけが知っている。

ほんっとに話が進まなくてごめんなさい!!
カズめぐがないなら切るよと言われる方もいらっしゃると思いますが、あと何話かしたら出てくるので、どうか続けて読んで下さい!(悲痛な叫び)



…というわけでまだまだ続きます。

フラグは回収されるのか?
モンスターの正体は?
カズマは死ぬのか?
爆裂魔法は放たれるのか?
ダクネスの出番はあるのか?
作者は早めに更新できるのか?

すべてが分かる次回。投稿予定は…………未定!!
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这个在pixiv里搜この素晴らしい世界に祝福を!就可以找到
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发表于 2021-5-4 11:53:53 | 显示全部楼层
不会翻译,你们可以自己拿软件翻
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